「伊藤潤二の漫画」は岐阜県出身のホラー漫画家・伊藤潤二による作品で、朝日ソノラマの『月刊ハロウィン』や小学館の『週刊ビッグコミックスピリッツ』などに連載されていました。
ここでは「伊藤潤二の漫画」の作風とおすすめの作品を紹介します。
「伊藤潤二の漫画」の作風ついて簡単に説明
伊藤潤二のホラー漫画は霊的な怖さというよりは、奇怪な出来事や人の怖さを得意としています。
もちろん恐怖はあるのですが、それに加えて突っ込みどころのあるシーンや突拍子も無い展開など少しおかしみがあるのも特徴です。
絵も繊細で、よく出てくる美少女も魅力的。
これらの点がただ怖いだけではない、中毒性のある伊藤潤二ワールドを創り出しています。
「伊藤潤二の漫画」のお勧め
通販でも「伊藤潤二の漫画」は購入できます。
お勧めの作品を3点紹介します。
「富江」
デビュー作にして代表作。
1987年より朝日ソノラマの『月刊ハロウィン』や少女向けの『ネムキ』などで発表されてきました。
絶世の魔性の美女・富江は周りの人々を魅了し、人々は独占欲や妬みなどから富江に異常な殺意をかきたてられます。
やがて殺害されてしまう富江。
しかし富江は死なず蘇り、バラバラにされた肉片や血から富江はどんどん増殖していき、更に人々を翻弄し悲劇を生んでいきます…。
1993年と2000年から2011年にかけて計7回実写映画化されました。
ホラー漫画の金字塔。
朝日コミックスより上下巻で発売されています。
「うずまき」
1998年から1999年に小学館の『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて連載されていました。
黒渦町に住む女子高生・桐絵と恋人の秀一の周りでうずまきにまつわる不可解な事件が起きていきます。
人がうずまき状にねじれたり、カタツムリのようになったり…やがて町全体が渦巻きによって侵され、人々を侵食していきます。
奇妙な気持ちを掻き立てる「うずまき」を題材にし、とんでもないシーンと展開が連続します。
恐怖だけではなく、その怪奇さにページをめくる手が止まりません。
2000年に実写映画化されました。
全3巻です。
「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」
講談社の『月刊マガジンZ』にて2008年から2009年に連載されていました。
内容は伊藤家に猫がやってきたというほのぼのストーリーのはずなのですが、ホラー漫画家・伊藤潤二節が炸裂していて唯一無二の猫漫画となっています。
かわいい猫ちゃんを呪いの猫呼ばわりしたり、猫と遊ぶ妻の描写が伊藤潤二漫画に出てくる怪奇人物のようになっていたりと強烈なギャグマンガとなっています。
恐怖と笑いは紙一重を地で行く、伊藤潤二ファン必携の1冊。
猫好きの方へのプレゼントにもおすすめ。
まとめ
「伊藤潤二の漫画」は短編にも秀逸なものが多く、オムニバス形式で2018年と2023年にアニメ化もされています。
上に挙げた代表作でハマったなら、「伊藤潤二傑作集」などの短編集もおすすめします。
ぜひお気に入りを見つけてみてください。