「いしかわじゅん」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「いしかわじゅん」のお勧めの作品を紹介します。
「いしかわじゅん」について簡単に説明
「いしかわじゅん」とは、愛知県豊田市出身で、1951年2月15日生まれの漫画家、小説家、漫画評論家として活躍する人物です。
いしかわじゅんは、1976年に漫画家としてデビューし、ギャグ漫画や青年漫画などを手がけました。
代表作には『憂国』『蘭丸ロック』『至福の街』『パンクドラゴン』などがあります。
また、いしかわじゅんは、漫画評論家としても活動しており、1995年には漫画評論集『漫画の時間』を発表しました。
この本では、少女漫画やゲイ漫画などのマイナーなジャンルも取り上げ、歯に衣着せぬ批評で話題になりました。
さらには、1996年から2008年までNHK BS2で放送された『BSマンガ夜話』のレギュラーメンバーとしても知られています。
「いしかわじゅん」のお勧め
「いしかわじゅん」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「ドラゴン・ブギ」
1979年に奇想天外社から刊行された短編集です。
いしかわじゅんの初期の作品で、パロディや下ネタ、風刺などが満載のギャグ漫画です。
タイトル作の「ドラゴン・ブギ」は、中国の武術家が日本にやってきて、暴走族やヤクザと対決するというストーリーですが、登場人物や設定が次々と変わっていきます。
他にも「ハイウェイ・スター」「ミスター・ロンリー」「キリコ特急」など、さまざまなジャンルを独自の視点で描いた作品が収録されています。
「約束の地」
1981年に講談社から刊行された長編小説です。
いしかわじゅんが自らの体験をもとに書いた自伝的作品で、戦後の日本を舞台に、漫画家を目指す主人公の成長と挫折を描きます。
主人公は、漫画家としてデビューするものの、商業主義や検閲などに嫌気がさし、自分の描きたい漫画を追求するために旅に出ます。
しかし、旅先で出会った人々や出来事によって、次第に自分の信念や才能に疑問を抱くようになります。
最終的には、約束の地と思っていた沖縄で悲劇的な結末を迎えます。
「漫画ノート」
2008年に晶文社から刊行された漫画評論集です。
いしかわじゅんが1995年に発表した『漫画の時間』の続編にあたる作品で、1996年から2007年までに書かれた漫画評論を再構成したものです。
いしかわじゅんは、自らも漫画家として活動しながら、漫画評論家としても多くの作品や作家について鋭く分析しました。
この本では、少女漫画から青年漫画、歴史漫画からエロティック漫画まで、幅広いジャンルの漫画を取り上げています。
まとめ
「いしかわじゅん」は、自身の住む街である東京の吉祥寺と沖縄の那覇を舞台にした作品も多く描いています。
2012年から2014年までエンターブレインの雑誌『コミックビーム』で連載した『吉祥寺キャットウォーク』は、吉祥寺の猫たちの日常を描いた作品です。
ぜひ、幅広いジャンルを手掛けるいしかわじゅんの作品を楽しんでみましょう。