「阿部共実の漫画」は主に青年誌にて発表されており、代表作は「ちーちゃんはちょっと足りない」です。
ここでは「阿部共実の漫画」の作風とおすすめの作品を紹介します。
「阿部共実の漫画」の作風ついて簡単に説明
ショート漫画が得意。
少し個性的な人の性質を題材にして繰り広げる、ギャグやシリアスな展開が多いです。
劇的で残酷な思春期の内面をえぐるように描いているので、ゾッとしたりするようなシーンも。
どこか自分自身にも思い当たる要素があったりするので、読んでいると変な汗がでてくるような、癖になる読後感です。
「阿部共実の漫画」のお勧め
通販でも「阿部共実の漫画」は購入できます。
お勧めの作品を3点紹介します。
「ちーちゃんはちょっと足りない」
2013年から2014年まで秋田書店の『もっと!』にて連載されていました。
主人公は中学2年生ですが身体が小さく、勉強も割り算ができないなど「ちょっと足りない」ちーちゃん。
同じくあまり勉強が得意でない友人のナツ、成績優秀の旭と楽しい学生生活を過ごしていましたが、ある事件をきっかけに状況が一変します…。
最初は幼稚なちーちゃんに気を取られがちですが、読み進めるにつれて友人ナツに次第に焦点があたっていき、その負の心理描写に読んでいて呑まれそうになります。
ラストも救いが無いですが、それも含めてリアルをまるで切り取ったかのような学生模様…。
かつてないその作風が話題を呼び、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、宝島社「このマンガがすごい!」2015年版オンナ編の第1位と大きな賞を受賞しています。
心臓が締め付けられること請け合いです。
全1巻。
「空が灰色だから」
2011年から2013年に秋田書店の『週刊少年チャンピオン』にて連載されていた、1話読み切り形式のショートストーリー。
かわいい絵柄とは裏腹に、ドキッとするような、冷や汗が伝うような展開も多いです。
痛々しい心の動きに胸がえぐられるような思いがします。
笑いと恐怖は紙一重、おかしみもあるのですが心が不安でざわつく読後感です。
「大好きが虫はタダシくんの」
『週刊少年チャンピオン』やその増刊・WEB版に掲載された作品を集めています。
表題の作品は作者のHPで掲載されたもので、その衝撃の内容がネット上でかなり話題になりました。
誰かと会話した後に自分の発言を反芻して頭を抱えたことがある人なら、読むと胸をかきむしられる思いがするでしょう。
絶妙にずれている人物の描写が、時に暴力的に読者を刺してきます。
また中には純粋にかわいらしい女子高生のやり取りを楽しめるコメディもあり、阿部共実の高低差が体感できる作品です。
まとめ
「阿部共実の漫画」は、その独特の世界観からファンも多いです。
こちらを参考に、ぜひお気に入りを見つけてみてください。