「岩館真理子」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「岩館真理子」のお勧めの作品を紹介します。
「岩館真理子」について簡単に説明
「岩館真理子」とは、北海道札幌市出身で、1957年2月8日生まれの漫画家です。
1973年に『週刊マーガレット』(集英社)秋の増刊号に掲載された「落第します」でデビューを果たしたことで知られます。
以後は、同誌を中心に執筆しました。
1970年代は、陸奥A子・田渕由美子などに代表される、いわゆる乙女チックラブコメ風の作品を発表していましたが、80年代に入ってからシリアスものに路線を変更しました。
「岩館真理子」のお勧め
「岩館真理子」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「えんじぇる」
岩館真理子の代表作の1つで、1983年に『週刊マーガレット』で連載された作品です。
主人公のエンジェルは、天使のような美少女で、周囲からも憧れられています。
しかし、彼女には誰にも言えない秘密があります。
それは、彼女が実は男の子だということです。
エンジェルは、自分の性別に悩みながらも、幼なじみのヒロシや転校生のユウキとの恋に揺れ動きます。
性同一性障害をテーマにした先駆的な作品です。
「1月にはChristmas」
1984年に『週刊マーガレット』で連載された作品です。
主人公のミキは、高校卒業後にアメリカに留学することを決めています。
しかし、彼女は同じクラスのヒロシに恋をしてしまいます。
ヒロシもミキに惹かれているようですが、彼には幼馴染みのケイコがいます。
ミキはヒロシとケイコの関係を知りながらも、自分の気持ちを伝えることができません。
残された時間はわずかですが、ミキはヒロシと一緒に過ごすことを望みます。
「うちのママが言うことには」
1988年から1995年まで『YOU』や『別冊ヤングユー』で連載された作品です。
主人公のあやめは、母親が亡くなった後、父親と再婚した女性・美和子と暮らしています。
美和子は若くて美人で、あやめよりも年下です。
あやめは最初は美和子を受け入れられませんが、次第に彼女の優しさや人間味に触れていきます。
一方、美和子もあやめと仲良くなりたいと思っていますが、あやめの父親や周囲から理解されないこともあります。
母娘ではないけれども、母娘以上の絆を築いていくふたりの姿を描いた感動的な作品です。
まとめ
「岩館真理子」の作品は、大人の女性の等身大の恋愛を描いたものから、少女を主人公にした幻想的なものまで幅広くあります。
繊細な感受性から生み出される独特の作品世界は、淡麗な絵柄とも相まって、多くの読者の支持を集めています。
ぜひ、キャラクターの心理描写を巧みに描く岩館真理子の作品を楽しんでみましょう。