「卯月妙子の漫画」は作者の実体験を元にしたエッセイ漫画です。
ここでは「卯月妙子の漫画」の作風とおすすめの作品を紹介します。
「卯月妙子の漫画」の作風ついて簡単に説明
作者の卯月妙子は元AV女優・ストリッパー、そして長年統合失調症に苦しんでいるという経歴があり、その破天荒な実体験に基づいた実録漫画が作品には多いです。
過激であったり暗く凄惨な内容であったりするのですが、ギャグマンガ調に描かれているので明るく読めるという特徴があります。
「卯月妙子の漫画」のお勧め
通販でも「卯月妙子の漫画」は購入できます。
お勧めの作品を3点紹介します。
「人間仮免中」
イースト・プレスより2012年発売されました。
統合失調症を抱えながらも、25歳年上の恋人・ボビーと毎日を奮闘する作者本人の生活を描いた漫画です。
冒頭は主人公である作者が、幻聴にさいなまれる中歩道橋の上から顔面ダイブするという衝撃的なシーンで始まっています。
「統合失調症は妄想・幻聴に苦しめられる」ということは知っていても、実際どのような感じなのかというのはなかなか想像するのが難しいですが、この漫画を読むとトリッキーな発言や行動の際の本人の気持ちに少し触れられます。
苦しみと混沌の中で、それでも愛し生きていく人間の熱のようなものも感じます。
その赤裸々な作風は作品として評価が高く、「このマンガがすごい!2013」でオトコ編3位、「本の雑誌が選ぶ2012年度ベストテン」1位、「THE BEST MANGA 2013このマンガを読め!」2位などにランクインしています。
「鬱くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟」
太田出版より2021年に発売されました。
1993年・作者である主人公が20代の時に夫が自殺未遂により植物状態に。
それがきっかけで長年抱えていた統合失調症が悪化、精神科の閉鎖病棟に入院します。
その時の体験を漫画にした実論エッセイ漫画です。
普段垣間見ることが出来ない世界を、本人の視点でリアルに鬼気迫る勢いで描かれています。
その生々しさはまさに魂を削って描いたことが伝わってきます。
「人間仮免中 つづき」
話題となった「人間仮免中」の続編。
前作より更に統合失調症が悪化した作者は、北海道の障害者施設に入居。
恋人のボビーとは5年離れて暮らしましたが、ボビーが定年退職して北海道にやって来るところから物語はスタートします。
統合失調症を理解するためのエッセイ漫画としてではなく、2人の愛とエネルギーに満ちた生活を描いた漫画と捉えるのがおすすめです。
まとめ
「卯月妙子の漫画」は、人は選びますがそのエネルギーに満ちた作風にファンも多いです。
こちらを参考に、ぜひお気に入りを見つけてみてください。