「五十嵐大介の漫画」は主に青年誌にて発表されており、代表作は「海獣の子供」です。
ここでは「五十嵐大介の漫画」の作風とおすすめの作品を紹介します。
「五十嵐大介の漫画」の作風ついて簡単に説明
五十嵐大介といえばなんと言ってもその圧倒的な画力。
狂気にも似た書き込みには思わず息を飲みます。
題材は農村でのスローライフ、海を舞台にした現代ファンタジー、異国を舞台にした魔術物…と様々ですが、大地や自然そして宇宙を感じさせる幻想的な作品が多いです。
そのスピリチュアルな世界観で、読者をトリップさせるが如く引き込んでいきます。
「五十嵐大介の漫画」のお勧め
通販でも「五十嵐大介の漫画」は購入できます。
お勧めの作品を3点紹介します。
「海獣の子供」
五十嵐大介初の長編作品。
2006年から2011年まで小学館の『月刊IKKI』にて連載されていました。
主人公の中学生・琉花は激しやすいところがあり周りと協調することが苦手。
トラブルを起こし夏休みに部活に出ることができなくなり、足を運んだ水族館で不思議な双子・海と空に出会います。
2人と交流を深めていく琉花でしたが、そんな中隕石が地球に落ち、その影響か奇妙な魚が光となって消えるという事件が起き始め…。
絵の描き込みが凄まじく、圧倒的な自然物の迫力に息を飲みます。
物語全体に自然から感じる神秘の雰囲気が満ちていて、読者をどんどん引き込んでいきます。
漫画作品としてかなり評価が高く、第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
2019年に劇場アニメ化し、そちらも数々の賞を受賞しています。
全5巻。
「リトル・フォレスト」
2002年から2005年に講談社の『月刊アフタヌーン』にて連載されていました。
恋人と別れ、東北地方のとある村・小森に帰ってきたいち子。
庭にあるグミの実のジャム作り、自分の畑の人参・生姜・セロリ・ハーブを使ってウスターソースを作る…。
丁寧な料理の過程をいち子の内面とともに味のある絵柄で繊細に描きます。
作者の実体験に基づいているので、手触りまで伝わるほどのリアルさ。
日本では2014年・2015年に実写映画化、韓国でも2018年に実写映画化されどちらも多数の賞を受賞しています。
全2巻。
「はなしっぱなし」
1994年から1996年に講談社の『月刊アフタヌーン』にて連載されていた、日常を舞台にしたファンタジー。
1話完結のオムニバス形式で、人魚や赤竜・クラゲ人など不思議な生き物たちが出てきます。
実際の現実もこんな不思議に満たされているのかも…と思わせてくれる世界観。
五十嵐大介のデビュー作で、その鬼才っぷりが遺憾なく発揮されています。
長らく単行本が絶版で知る人ぞ知る作品でしたが、2004年に河出書房新社より上下巻で復刊されました。
まとめ
「五十嵐大介の漫画」は、その独特の世界観からファンも多いです。
こちらを参考に、ぜひお気に入りを見つけてみてください。