「一條裕子」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「一條裕子」のお勧めの作品を紹介します。
「一條裕子」について簡単に説明
「一條裕子」とは、宮城県出身で、1967年4月14日生まれの漫画家です。
武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻を卒業した後、1992年に「不自由日記」という作品でデビューしたことで知られます。
一條裕子は、江口寿史のアシスタントを務めたことがあります。
デビュー前は、「紫苑」という名前で、「杏樹&紫苑」というコンビで耽美系の漫画(のパロディ)を描いていました。
江口氏の単行本にも収録されています。
彼女の作品は、木造家屋や着物などの描写や四季の風物に関係するパロディを多く取り入れています。
いわゆる「古風な日本家庭」を題材にした作品が多いです。
「一條裕子」のお勧め
「一條裕子」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「わさび」
ビッグコミックスピリッツで1994年から1997年まで連載された作品です。
主人公は、大阪の下町で喫茶店「わさび」を営む若い夫婦です。
彼らの日常や周囲の人々との交流を描いたコメディだと言えるでしょう。
一條裕子の作品の中でも人気が高い事で知られており、単行本は4巻まで出版された作品です。
「末広町35番地」
東西の童話を題材にして、現代の末広町35番地にある団地を舞台に、翻案した連作集です。
童話の登場人物が団地の住人となっていて、パロディーではありますが、単に移行という作業だけを行っているのではなくて、一旦物語を完全に分解しています。
あたらしいストーリーは不条理もののようでありながら構成を持ち、寓意があるようでナンセンスという奇妙なものです。
しかしその中でギャグ・センスは冴えていて知性を感じさせる不思議な作品です。
童話の世界観と現代社会の矛盾や風刺を組み合わせた斬新な作風で、読者から高い評価を得ました。
一條裕子は、この作品で第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しました。
また、この作品は2000年にテレビドラマ化されたことでも有名です。
「静かの海」
まんがガウディとまんがアロハで1996年から1998年まで連載された作品です。
主人公は、沖縄に住む小学生の男の子です。
彼が海や自然と触れ合いながら成長していく様子を描いた物語です。
単行本は1巻だけ出版されました。
まとめ
「一條裕子」は、今日でも、さまざまな雑誌やウェブサイトで作品を発表しています。
2020年からは、旧作がKindleで読めるようになりました。
一條裕子の作品は、ユーモアとセンスに溢れており、多くの読者から支持されています。
ぜひクスッと笑えるような作品をお探しの方は、一條裕子の作品をチェックしてみましょう。