秋竜山は、日本の漫画家で、特にナンセンスギャグ漫画を得意としています。
彼の作品は、人間の滑稽さを「『クスッ』と笑える」形で描くことを一貫した信条としており、「漫画は笑えなければ意味がない」と主張しています。
今回は、秋竜山の作風とおすすめの作品についてご紹介します。
「秋竜山の漫画」の作風ついて簡単に説明
秋竜山の作風は、独特であり、海外漫画風でもなく、日本のナンセンス漫画風でもありません。
彼は独学で漫画の技術を習得し、先輩漫画家に師事した経験がなかったことから、特異な画風が生まれました。
彼の作品は、「一見気味の悪いようなまがりくねった、現実離れした人間を描く画風」と評されています。
「秋竜山の漫画」のお勧め
秋竜山の作品は独特のギャグセンスが魅力で、「Oh★ジャリーズ」、「ギャグおじさん」、「親バカ天国」、「ノッホホン氏」などが特におすすめです。
「Oh★ジャリーズ」
『Oh★ジャリーズ』は、秋竜山が1969年から『週刊漫画サンデー』に連載した作品で、少年向け、大人向け両方の媒体でギャグ作品を手掛けるようになったきっかけとなりました。
この作品はナンセンス・マンガの一つで、「1975年・文芸春秋漫画賞」の受賞作品でもあります。
4コマ(5コマ)漫画が中心で、ほとんどの作品には噴出し(セリフ)がありません。
その独特なギャグセンスとユーモラスな描写は、読者を引きつける魅力となっています。
「ギャグおじさん」
『ギャグおじさん』は、秋竜山の代表作の一つで、1971年に第16回小学館漫画賞を受賞しました。
この作品は、秋竜山のユーモラスなギャグセンスが存分に発揮されています。
彼の独特な画風とナンセンスなギャグが絶妙に組み合わさっており、読者を楽しませてくれます。
また、秋竜山の作風が色濃く出ている作品であり、彼の世界観を理解する上で欠かせない一冊です。
「親バカ天国」
『親バカ天国』は、秋竜山の作品の中でも特にユーモラスで楽しい一冊です。
この作品は、運動会やおゆうぎ会など、幼稚園生活を描いたもので、親子関係のコミカルさを描いています。
たとえビリから一番だって、たとえその他大勢だって、ママから見れば「どんなときでも、わが子が一番!」という親の視点から描かれており、読者から高い評価を受けました。
「ノッホホン氏」
『ノッホホン氏』は、1975年に第21回文芸春秋漫画賞を受賞した作品です。
この作品は、秋竜山らしいナンセンスなギャグと独特のキャラクターが魅力的です。
秋竜山の世界観を堪能したい方には、ぜひおすすめの一冊です。
まとめ
秋竜山の作風は独特であり、「『クスッ』と笑える人間の滑稽さ」を描くことを一貫した信条としています。
彼の作品は幅広い世代から愛されており、「Oh★ジャリーズ」、「ギャグおじさん」、「親バカ天国」、「ノッホホン氏」などが特におすすめです。
これらの作品を通じて、秋竜山の世界観をぜひご堪能ください。