「缶乃(かんの)」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「缶乃(かんの)」のお勧めの作品を紹介します。
「缶乃(かんの)」について簡単に説明
缶乃は、王道の百合作家です。
業界の性質上、商業誌での漫画家として活躍していますが、同人誌でも精力的に活動しています。
2012年以降、美しい絵柄もあって、表に名前が売れるようになりました。
その年のCOMITIA100より、サークル『ハイパーケトルイエスタデイ』で同人活動を開始します。
COMITIAで編集者に「百合をやりましょう」と言われたことがきっかけで『あの娘にキスと白百合を』の制作に着手し、月刊コミックアライブ(KADOKAWA)2014年1月号から連載を開始し、2019年4月号掲載の第50話まで連載を続けて終了しています。
缶乃(かんの)の世界
綺麗な百合漫画というと必ず缶乃(かんの)の名前が挙がります。
『合格のための! やさしい三角関係入門』では、『月刊コミック電撃大王』(KADOKAWA)2020年3月号から2021年3月号まで連載されて様々な百合の形、そしてその具現化の一つの方法であるキスについて、詳しく活写されています。
元々、缶乃の百合好きは、過去に読んだ、出くわした、遭遇した『マリア様がみてる』、漫画版『ギャラクシーエンジェル』、『セーラームーン』からきていると本人が公言しています。
「缶乃の漫画」のお勧め
缶乃の漫画は、アマゾン等ネットでも沢山取り扱われています。
缶乃の漫画のなかで、人気のある作品についてご紹介します。
あの娘にキスと白百合を(『月刊コミックアライブ』
主人公は品行方正、成績優秀の秀才少女・白峰あやかです。
その彼女は、名門中等部から高等部に進学。
『今までと同じ自分』であり続ける……はずだった!? ところが、天才少女・黒沢ゆりねと出会ってしまい、人生の方向が大きく変わってしまいます…?!
3-2. 合格のための! やさしい三角関係入門
元バスケ部の中学3年生・真幸は、憧れの先輩・あきらが進学した桜智高校を目指して勉強中。
けれどテストのたびに赤点で涙を流す彼女にとって、進学校の桜智に合格するのは夢のまた夢。
その様子を見かねた真幸の母は、知人の娘だという桜智の学生・凛を真幸の家庭教師として家に呼ぶ。
そこから始まる三角関係ガールズラブストーリーです。
黄道寮の星座な日々
黄道寮で互いに黄道十二星座の名で呼び合う11人の住人女子と,11人に認められて12人目の住人にならんと奮闘する「私」の物語です。
それに加えて同学年同士の繋がりや先輩後輩の間柄があるので,それなりに複雑な人間模様が繰り広げられます。
そのワチャワチャ感が大変心地よいです。
まとめ
百合の漫画家としてのこだわりが缶乃にはあります。
1対1の関係を描くときは、関係性の矢印がA→B、B→Aのふたつになることが一般的としますが、そこにもう1人が加わることで、A→B、B→C、C→A、A→C、C→B、B→Aといきなり6つになる面白さが発生すると考えています。
そこの微妙なタッチを読者に伝えたいと考えて作品を作っています。
そんな缶乃の作品が面白くないはずがありません。
是非、手に取って、独特の世界観に浸ってみてください。
読み手の期待を裏切らないはずです。