「岩明均」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「岩明均」のお勧めの作品を紹介します。
「岩明均」について簡単に説明
「岩明均」とは、東京都出身で、1960年7月28日生まれの漫画家です。
岩明均は高校3年生まで漫画を読まない環境で育ちましたが、父親の著書に挿絵を提供するなど、絵を描く才能を発揮していました。
1984年には、上村一夫のアシスタントとして漫画の仕事を始めました。
1985年には、ちばてつや賞に入選した『ゴミの海』がモーニングオープン増刊に掲載されてデビューを果たしたことで知られます。
「岩明均」のお勧め
「岩明均」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「寄生獣」
岩明均の最も有名な作品で、人間に寄生する謎の生命体「寄生獣」と、右手に寄生された少年・泉新一の物語です。
寄生獣は人間を捕食する獰猛な存在ですが、新一の右手に寄生した「ミギー」は新一と共存することを選びます。
新一とミギーは、他の寄生獣や人間社会との衝突を繰り返しながら、自分たちの存在意義や倫理観を問いかけます。
この作品は、1993年に第17回講談社漫画賞一般部門、1996年に第27回星雲賞コミック部門を受賞しました。
また、2014年から2015年にかけてアニメ化され、2014年と2015年に実写映画化もされました。
「ヒストリエ」
古代ギリシアの歴史家・エウメネスを主人公とした歴史漫画です。
エウメネスは幼い頃に奴隷として売られた後、マケドニア王国の大王・アレクサンドロスに仕えることになります。
エウメネスはアレクサンドロスの側近として様々な戦争や政治に関わりながら、自分の出自や運命を探求します。
この作品は、岩明均がデビュー前から構想していた長期連載作品です。
2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、2012年に第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。
「レイリ」
戦国時代末期の日本を舞台とした歴史漫画です。
岩明均は原作・脚本を担当し、作画は室井大資が担当しました。
主人公のレイリは長篠の戦いで家族を殺された少女で、武田信玄の孫・武田信勝にそっくりだったことから影武者として生きることになります。
レイリは男装して武田家に仕えながら、自分の正体や信勝の運命に苦悩します。
この作品は2015年から2018年まで『別冊少年チャンピオン』で連載され、2019年に第3回さいとう・たかを賞を受賞しました。
まとめ
「岩明均」の作品は、緻密な描写と哲学的なテーマが特徴的です。
代表作の『寄生獣』は、人間を捕食する寄生生物と戦う少年の物語で、1993年に第17回講談社漫画賞一般部門、1996年に第27回星雲賞コミック部門を受賞しました。
2014年以降にはアニメ化や映画化もされています。
ぜひ、こちらに問いかけてくるかのような、重厚な漫画を生み出す岩明均の作品を楽しんでみましょう。
