天才的センスを持つサッカー少年・椎名曜(しいなよう)が、サッカーという競技で、憧れに向かって階段を駆け上がっていく物語で、圧倒的な人気を得た「VIVA! CALCIO」で愛原司は華々しく注目を浴びることになります。
「愛原司の漫画」の時代
サッカーを題材にした「愛原司の漫画」の時代に、ドーハの悲劇が1993年に起こります。
そしてそれは同時にJリーグが開幕した年でもありました。
その頃は日本上げてのサッカー人気の黎明期で、サッカー漫画は数多くありました。
Jドリーム/塀内夏子、俺たちのフィールド/村枝賢一、シュート!/大島司等の素晴らしい作品が、各少年誌、青年誌で掲載されておりました。
その中で、ひときわ異彩を放っていたのが「愛原司の漫画」でした。
「愛原司の漫画」の作風
同じ時期に連載していたサッカー漫画は、沢山ありました。
「愛原司の漫画」はあまりなく、多作の漫画家ではありませんでした。
その作風は、その競技に興味を持った少年が、才能にも恵まれたこともありながら、苦労して階段を上がっていく展開がお約束の話の運びになっていきます。
その先には、イタリアセリエAがあり、実在のロベルト・バッジォが登場したり、日本のJリーグで小野選手や稲本選手が現れたりで、物語に厚みがものすごくあるのが特徴です。
「愛原司の漫画」の作品
愛原司自身が高等学校時代にはサッカーをしていたこともあり、読者に強く伝わるものが作品のあちこちに仕掛けられていて、人気の高い踏まえて「愛原司の漫画」ですが、今読める代表的な作品は2本ということになっています。
「愛原司の漫画」その1 VIVA! CALCIO (月刊少年マガジンコミックス)
日本人の無名選手シーナがイタリア・セリエAの強豪フィオレンティーナに入団し、イタリアでNO. 1にたどり着く話です。
1992年から1995年頃のイタリアを舞台にしている。
セリエAの有名選手が実名で多数登場するだけでなく、主人公椎名曜(しいなよう)がバティストゥータやルイ・コスタ、エッフェンベルク等といった世界的スター選手達とやりあうのも大変楽しいシナリオ展開になっています。
「愛原司の漫画」その2 YATAGARASU (月刊少年マガジンコミックス)
頑張ればあの小野や稲本になれる! と強く信じた小6の茂木但馬(もぎたじま)と江守一也(えもりかずま)は、クラブチームから有望選手を選抜する育成システム“トレセン”を目標に、血のにじむような練習を積み続けます。
読んでいて、胸が高まるのが自分でわかるストーリー展開になっていて、大変人気がありました。
まとめ
現在のサッカー人気につながる黎明期の頃のサツカーの盛り上がりと、能力の高い者が努力すると高みを目指せる快感が体感として味わえるのが「愛原司の漫画」です。
作品数は多くないので、制覇できるので挑戦してみてみることをお勧めします。