「菅野修」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「菅野修」のお勧めの作品を紹介します。
「菅野修」について簡単に説明
「菅野修」とは、岩手県出身の漫画家です。
1973年にデビューしました。
つげ義春や白土三平などの影響を受けた独特な作風で、マンガ界以外にもファンが多いことで知られています。
代表作には、「冬哭」、「ローカル線の午後」、「象を見た男」、「筋子」、「メシアの海」などがあります。
菅野修は、画家を目指して上京した後、漫画雑誌『夜行』や『ガロ』に作品を発表しました。
ジャズ音楽の活動経験もあり、山下洋輔トリオ盛岡公演のポスターイラストや、装幀家菊池信義氏単よる行本のカバーイラストにも採用されました。
その後、北冬書房や青林堂、青林工藝舎などの出版社から作品集を刊行しました。
2011年からは、沼田元氣責任編集の『こけし時代』に『こけしを愛した作家たち』を連載しました。
2017年からは、盛岡タイムスに4コマまんが「ヒゲおじさん」を連載しています。
「菅野修」のお勧め
「菅野修」のお勧めの商品を4種類紹介します。
「冬哭」
1982年に北冬書房から出版した短編集です。
冬哭には、「北の詩人」「冬哭」「よしおの海」「天狗になった少年」「好摩の東」「夏の感傷」「あの日」の七話の短編が収録されています。
日常の中に潜む不条理や孤独、夢や幻想を描き出し、読者に強い印象を与えます。
山根貞男は、冬哭について「菅野修の作品は、日本の漫画界において、まったく新しいタイプのものである。
彼の作品は、漫画というメディアの可能性を広げるものであり、その意味で、非常に重要なものである」と解説しています。
「ローカル線の午後」
1982年に青林堂から出版した短編集です。
ローカル線の午後は、菅野修の代表作の一つで、日常の中に潜む不条理や孤独を描いた作品です。
「筋子」
2009年に青林工藝舎から出版した単行本です。
この作品は、菅野修の初の長編作品で、死者の声で第三の目が開くという不思議な物語です。
主人公の筋子は、中央線沿いのアパートで一人暮らしをしていますが、ある日、隣室の老婆が亡くなります。
その後、筋子は老婆の声や他の死者の声を聞くようになり、過去や未来の出来事を見ることができるようになります。
筋子は、自分の家族や恋人との関係や、生と死の境界について深く考えることになります。
「メシアの海」
青林工藝舎発行の隔月漫画雑誌『アックス』に連載した作品です。
この作品は、菅野修の代表作「筋子」の続編として位置づけられており、主人公の筋子が死後の世界でさまざまな人物や出来事と出会いながら、自分の存在意義や運命を探求するというストーリーです。
まとめ
「菅野修」の作品は、日常の風景や人間関係を繊細に描き出すものが多く、読者に深い感銘を与えます。
彼の作品には、孤独や不安、憂鬱などのネガティブな感情がしばしば表現されますが、それと同時に、人生の美しさや希望も感じさせます。
ぜひ、菅野修の作品に触れてみましょう。