絹田村子は小学館の漫画雑誌『月間フラワーズ』2008年9月号にて掲載された「道行き」でデビューをした女性漫画家です。
この作品はデビュー前に第36回コミックオーディションに応募し、銀の花賞を受賞しています。
本記事では絹田村子の作品のランキングや作風も含めて簡単に解説をしていきます。
「絹田村子」の作風について簡単に説明
少女漫画家として活躍していますが、作品は全体的に恋愛要素が少なめです。
ギャグ・コメディジャンルやミステリー系の作品も多いため、男性の読者も楽しめる作風となっています。
お寺、神社、教会に生まれた主人公たちが繰り広げるストーリーの「さんすくみ」は異色な設定ながら、10巻も続いた人気連載漫画です。
「絹田村子」のお勧め作品の紹介
お勧めの3作品をランキングで紹介します。
ランキング第3位「読経しちゃうぞ!」
神主の息子・恭太郎(きょうたろう)、住職の息子・孝仁(たかひと)、牧師の息子・工(たくみ)の3人が家業と恋の間で苦悩する、若き聖職者たちの知られざる日常を描いた新感覚のコメディ漫画です。
タイトルの「読経しちゃうぞ!」を含む全9作品が収録されています。
コミックオーディション銀の花賞受賞作の「道行き」も収録。
ランキング第2位「さんすくみ」
『読経しちゃうぞ!』の続編。
恭太郎、孝仁、工のへたれ3人組が繰り広げる、喜怒哀楽の日々を描いた宗教コメディ漫画。
作者は奈良県出身のため社寺が身近な存在であったことからも、登場する宗教の小道具は入念に描写されているところにも注目です。
宗教という一般的には分かりにくい世界が分かりやすく表現されています。
ランキング第1位「数字であそぼ」
主人公は京都の名門・吉田大学理学部に合格した秀才の横辺建己(よこべたてき)。
ところが大学の高度な数学の授業を全く理解できずに人生で初めての挫折を味わうところからストーリが始まります。
数学が高校数学から大学数学(現代数学)に変わる衝撃が伝わってきます。
数学が苦手な読者にとってはさっぱり理解できないような数学ネタも多く出てきますが、それでもシュールな画風と秀逸なストーリー展開に引き込まれます。
まとめ
現時点で最新作の「数字であそぼ」は数学が得意でない人も共感できて楽しめる、珍しい漫画です。
読むほどに数学にはまっていく人もいるほどです。
絹田村子の漫画は初めてという人にも特にお勧めの作品です。