川崎苑子は、山梨県出身の漫画家です。
都留文科大学を卒業後、1972年に『週刊マーガレット』(集英社)に掲載された、「マキとあたし」でデビューを果たしています。
その後も同誌にて1970年代から1980年代にかけて作品を発表していました。
ただ2000年代に入ると、北村夏とペンネームを変えて、読者の年齢を引き上げた作品を発表するようになりました。
川崎苑子の作品の特徴
ショートコミックや読み切りの作品が中心であり、日常生活を描いているものが多いです。
やわらかな絵柄を用いて、ほのぼのとした雰囲気を持たせています。
主人公は子供が多いが、『ポテト時代』のように主人公が18歳(高校卒業後で就職浪人中という設定)のものもあり、野葡萄 (マーガレットコミックス)では、高校生のみさきちゃんが主人公で母の手紙を盗み読んで、「野葡萄館」に出かけて父の死について・・という風に話は展開します。
川崎苑子の作品は、とにかく心が暖かくなる作品が多いです。
子供たちの描写が、とてもリアルで可愛らしいです。
「川崎苑子の漫画」のお勧め
川崎苑子の作品はアマゾン等ネット上で多く取り上げられています。
川崎苑子 の作品の中で、人気の高い3作品をご紹介します。
土曜日の絵本 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) Kindle版
さわやかな緑かおる風吹町に引っ越してきたのは、元気いっぱいの女の子・ミクちゃん6歳。
両親の離婚というピンちに陥りますが・・・
そんな時に、ミクちゃんはシロツメクサいっぱいの野原で新しいお友達と出会うのでした。
心温まるショートストーリーの傑作集・第1巻。
いちご時代
末っ子のふう子ちゃんが小学生になり、年の離れた末っ子なりの悩み、友達付き合いの悩み・・そして成長してゆきます。
令和の今の小学生とはだいぶ感じが異なりますが、根本的に子供たちの気持ちという観点で見ると同じです。
寂しく思う気持ち、悲しく思う気持ち、うまくいかなくてくじけそうになる気持ちなど、少し心が痛んでいる人にお勧めです。
ボテト時代
80年代に絶大なる人気を博した川崎苑子の代表作です。
高校を出たものの就職浪人中の、そよ子さん。
ある日、ハッと気がついた自分の天職、それは「お手伝いさん」!それも、自分の家で住み込みの…!?
まとめ
川崎苑子は 、1970年代から1980年代にかけて精力的に活動していました。
今読んでも心温まる話が多くて、復刻版が何度か出ています。
2000年代に入ってからも、大人向けの作品を発表していますが、柔らかなペンタッチは健在です。
そんな川崎苑子が描く漫画が面白くないはずがありません。
是非手に取って一読してみましょう。
絶対に期待を裏切ることはないはずです。