「岡野玲子の漫画」は主に少女漫画雑誌や青年誌にて掲載されており、大きなヒット作もあります。
ここでは「岡野玲子の漫画」の作風とおすすめの作品を紹介します。
「岡野玲子の漫画」の作風ついて簡単に説明
岡野玲子の作品はデビュー初期は若者を主人公にした恋愛コメディ、その後「陰陽師」のような歴史幻想もの、仙界を舞台にしたファンタジーなどを主に描いています。
絵がとにかく繊細で美麗、歴史ものやファンタジー作品は絵巻物を読んでいるような感覚になるのが魅力です。
「岡野玲子の漫画」のお勧め
通販でも「岡野玲子の漫画」は購入できます。
お勧めの作品を3点紹介します。
「陰陽師」
夢枕獏の小説「陰陽師」原作で、岡野玲子が作画を担当しています。
1993年から2005年まで幻冬舎の『コミックバーガー』『コミックバーズ』・白泉社の『月刊メロディ』にて連載されていました。
平安時代の最強の陰陽師・安倍晴明が鬼や怨霊が引き起こす様々な事件を解決していくストーリーです。
百鬼夜行をはじめ、この世のものではないものたちの絵描写が繊細で迫力があり、読んでいると思わず息を呑みます。
怪奇物語が上手く歴史上の人物や実際にあった事件と合わさっていて、「本当に平安時代はこのような世界だったのか…?」と思わせるリアリティがあります。
神秘的で掴みどころのない晴明が、類まれなる能力で活躍する姿が魅力です。
コミック累計発行部数は600万部を超えるヒット作品。
単行本は白泉社から全13巻発売されています。
「ファンシィダンス」
1984年から1990年まで、小学館の『プチフラワー』にて連載されていました。
主人公の寺の跡取り息子の陽平は大学生を満喫するイケメンのバンドマン。
シティボーイが禅寺修行にどっぷりつかっていく様子がコミカルに描かれています。
軽薄なバブル時代の若者たちの雰囲気やファッションも、今読むと興味深いものがあります。
第34回小学館漫画賞を受賞。
1989年に実写映画化され、後に「Shall we ダンス?」などで知られる周防正行監督のデビュー作です。
本木雅弘・鈴木保奈美・竹中直人と豪華な出演陣で、漫画・映画共にそのコメディ性は今でも色褪せません。
「陰陽師 玉手匣」
上記の「陰陽師」の続編。
真葛(鬼が見える能力を持つ晴明の妻)が付喪神に語る形で様々な怪奇譚や安倍晴明の酒呑童子討伐が紡がれます。
安倍晴明と真葛の子・朔も登場。
夢枕獏の小説に準拠する形では無く、それを原案とした岡野玲子オリジナルストーリー。
2011年から2017年まで、白泉社の『MELODY』にて連載されていました。
単行本は全7巻。
まとめ
「岡野玲子の漫画」は「陰陽師」をはじめその画力の高さと世界観が魅力。
こちらを参考に、ぜひお気に入りを見つけてみてください。