「尾崎南」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「尾崎南」のお勧めの作品を紹介します。
「尾崎南」について簡単に説明
「尾崎南」とは、神奈川県出身で、1968年2月27日生まれの漫画家です。
尾崎南は、もともとコミックマーケットで人気を誇った同人作家でした。
さまざまなジャンルで本を出していましたが、特に高橋陽一の『キャプテン翼』の二次創作作品(若島津健×日向小次郎というカップリング)は、総集編が何度も発行されるなど、強い支持を受けていました。
1988年より商業活動を開始し、『憧憬』や『忠誠の証』などの作品を発表しました。
1989年には、『マーガレット』にて初の商業長期連載となる『絶愛-1989-』の連載を開始しました。
さらに、1991年には、『絶愛-1989-』の連載を終了した後、同作の続編である『BRONZE zetsuai since 1989』を不定期連載しました。
「尾崎南」のお勧め
「尾崎南」のお勧めの商品を4種類紹介します。
「絶愛-1989」
尾崎南の商業誌でのデビュー作であり、少女漫画雑誌『マーガレット』にて1989年から1991年まで連載された作品です。
この作品は、超人気歌手の南條晃司と、サッカーに情熱を注ぐ少年泉拓人との、男性同士の激しいラブストーリーを描いています。
晃司は幼い頃に出会った初恋の相手「イズミ」を探しており、その正体が泉だと知ってショックを受けます。
しかし、それでもなお泉に惹かれていく晃司は、彼の傍にいるために高校に編入し、サッカーの自主トレに付き合います。
一方、泉は自分の過去を隠して生きてきたため、晃司の愛に戸惑いを感じます。
「BRONZE zetsuai since 1989」
『絶愛-1989-』の続編であり、1992年から2011年まで不定期に連載されました。
この作品は、晃司と泉の関係がさらに深まり、さまざまな困難に直面する様子を描いています。
晃司は泉のために歌手を辞め、泉は晃司のためにサッカーをやめます。
しかし、2人は周囲の反対や、晃司の兄弟の妨害、泉の妹の病気などに翻弄されます。
また、晃司は自分の性的指向に悩み、泉は晃司の過激な愛に耐えられなくなります。
「憧憬」
尾崎南の商業誌での初の作品であり、少女漫画雑誌『ウイングス』にて1988年に発表された作品です。
この作品は、高校生の男女の恋愛を描いたもので、尾崎南の作品としては珍しく、男女のカップルが登場します。
「忠誠の証」
尾崎南の初期の作品であり、少女漫画雑誌『別冊ぱふ』にて1988年に発表されました。
この作品は、中世ヨーロッパを舞台に、王子と騎士の愛を描いたもので、尾崎南の得意とする歴史ものの1つです。
まとめ
「尾崎南」は、同人作家から商業作家になった先駆者であり、BL作品のパイオニアとしても知られています。
その作風は、繊細で美しい絵柄と、情熱的で切ないストーリーが特徴的です。
ぜひ、さまざまなジャンルの漫画を生み出した尾崎南の作品を楽しんでみましょう。