「大越孝太郎」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「大越孝太郎」のお勧めの作品を紹介します。
「大越孝太郎」について簡単に説明
「大越孝太郎」とは、日本の漫画家です。
1986年に『ガロ』誌でデビューを果たしました。
ガロ系作家の中でも、綺麗な描線とエンターテインメント性の高い作風が特徴的です。
作品のテーマは「猟奇」で、花輪和一や丸尾末広、横溝正史や江戸川乱歩などの影響を受けています。
主な作品には、『月喰ウ蟲』『フィギッシュ』『天国に結ぶ戀』『不思議庭園の魔物』『猟奇刑事マルサイ』などがあります。
大越孝太郎は、漫画以外にもモデラーや造形作家としても活動しています。
人間椅子やドレミ團などの音楽バンドのジャケットや造形を手がけたり、自身の作品にも模型や造形物を登場させたりしています。
また、津軽弁の監修や西部劇の執筆など、多彩な才能を発揮しています。
「大越孝太郎」のお勧め
「大越孝太郎」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「天国に結ぶ戀」
舞台は大正時代で、体の一部がくっついている男女のシャム双生児(医学的には存在しない)が、関東大震災で家族を失い、見世物小屋に身を置く中で厳しい運命に立ち向かっていく物語です。
この作品は、青林堂の雑誌『ガロ』に2000年4月から2001年12月号まで連載されましたが、同誌が休刊したために未完のままになっています。
単行本は2001年11月に青林堂から発売されました。
この作品は、大越さんの特徴的な画力と猟奇的なテーマを生かした作品で、シャム双生児の兄妹の愛と苦悩、見世物小屋の人々の人情と葛藤、そして近代日本の歴史と社会を描いています。
読者からは、感動的で美しい作品として高い評価を受けています。
しかし、作品の完結には多くのファンが待ち望んでいます。
「フィギッシュ」
2000年に青林工藝舎から出版した短編集です。
大越孝太郎の作風は、美しい画力と猟奇的なテーマが特徴で、エロスやグロテスクな要素が多く含まれています。
フィギッシュという言葉は、フィギュアや人形に対する愛着や執着を表す造語で、表題作ではカリスマ的なプロモデラーの狂気と復讐が描かれています。
他の作品も、孤独や暴力、死や狂気などの闇の世界を鮮やかに描いており、読者に強烈な印象を残します。
「不思議庭園の魔物」
大越孝太郎が2002年に発表した短編集です。
20世紀が生んだ最後の鬼才と呼ばれる大越さんの作風は、猟奇と幻想に満ちたもので、この作品集でもその魅力を存分に発揮しています。
まとめ
「大越孝太郎」の作品は、掲載誌の休刊や廃刊などの事情で未完のものが多くあります。
『星にねがいを』『幻想都市』『天国に結ぶ戀』『誘蛾灯街の標本』『ゾーラ』などは、いずれも途中で中断された作品です。
ぜひ、さまざまな漫画を作り上げた大越孝太郎の作品について楽しんでみましょう。