荻原賢次は戦後派三羽烏の一人として知られるナンセンス漫画の名手でした。
彼の作品はどんなものでしょうか?
今回は、「荻原賢次の漫画」の作風とお勧めの作品を紹介します。
「荻原賢次の漫画」の作風ついて簡単に説明
「荻原賢次の漫画」の作風は、歴史上の日本を舞台にしたパロディや風刺が多く、時代劇や武士道をユーモラスに描いています。
彼は漫画は韻文であると考え、コマ割りやリズムにこだわっていました。
また、落語や古典文学などの影響も見られます。
彼の漫画は、読者を笑わせるだけでなく、日本の文化や歴史に対する知的な視点も提供しています。
「荻原賢次の漫画」のお勧め
荻原賢次は戦後派三羽烏の一人として知られるナンセンス漫画家で、歴史上の日本を舞台にした作品が多くあります。
お勧めの「荻原賢次の漫画」は以下の通りです。
「日本意外史」
この作品は、日本の歴史をパロディ化したシリーズで、有名な武将や偉人たちが現代風に描かれています。
例えば、織田信長がヤクザの親分になったり、徳川家康が大阪の商人になったり、坂本龍馬が西部劇のヒーローになったりします。
歴史好きな人も笑える一冊です。
「瓦版繁盛記」
この作品は、江戸時代の新聞屋「瓦版屋」を営む主人公・瓦版吉とその仲間たちの活躍を描いたコメディです。
瓦版吉は、時の権力者や事件に首を突っ込んで大騒動を起こしたり、ライバルの新聞屋と競争したり、恋愛や結婚に悩んだりします。
文芸春秋漫画賞を受賞した作品で、荻原賢次の代表作の一つです。
「クラリさん」
この作品は、1960年代に夕刊紙に連載された4コマ漫画で、フランス人女性・クラリさんとその夫・タロウさんの国際結婚生活を描いた作品です。
クラリさんは日本の文化や習慣に戸惑いながらも、明るく楽しく暮らしています。
タロウさんはクラリさんに振り回されながらも、愛情深くサポートしています。
異文化交流や夫婦関係のユーモアが満載です。
「グンナイ君」
この作品は、1951年に読売新聞夕刊に連載された4コマ漫画で、小学生・グンナイ君とその家族や友達の日常を描いた作品です。
グンナイ君は、勉強嫌いでやんちゃな性格で、いろいろなトラブルに巻き込まれます。
しかし、彼は純真で正義感が強く、時には感動的な一面も見せます。
戦後の子供たちの姿を生き生きと描いた作品です。
まとめ
荻原賢次の漫画は、歴史や社会を題材にしたナンセンス漫画で、笑いと知性を兼ね備えています。
日本意外史では歴史上の人物が現代風にパロディ化されており、瓦版繁盛記では江戸時代の新聞屋の騒動が描かれており、クラリさんでは国際結婚生活のユーモアが描かれています。
どれも読んで楽しめる作品です。