「上田トシコ」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「上田トシコ」のお勧めの作品を紹介します。
「上田トシコ」について簡単に説明
「上田トシコ」とは、1917年生まれの日本の女性漫画家です。
彼女は、NHKの民間情報局(CIE)で働きながら、明々社の『少女ロマンス』などの雑誌に挿絵を描きました。
1951年からは集英社の『少女ブック』で『ボクちゃん』を連載し、漫画家として精力的に活動するようになりました。
この作品は松本かつぢの影響を受けたスタイリッシュで躍動感のある画風で、日本の子供たちにおおらかに生きることを願って描かれたものでした。
以降、『少女クラブ』(講談社)や『りぼん』(集英社)などの少女雑誌に多くの作品を発表しました。
「上田トシコ」のお勧め
「上田トシコ」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「フイチンさん」
上田トシコの自伝的な作品で、満州ハルピンで育ったおてんばな中国娘フイチンさんが活躍する物語です。
戦争や日中関係の変化にも負けず、友情や恋愛を通して成長していく姿が描かれます。
1957年から1962年まで『少女クラブ』に連載され、1960年に第5回小学館児童漫画賞を受賞しました。
「ボクちゃん」
上田トシコの出世作で、東京の下町で暮らす少年ボクちゃんとその仲間たちの日常を描いた作品です。
スタイリッシュで躍動感のある画風と、明るく楽しいストーリーが特徴的です。
1951年から1958年まで『少女ブック』に連載されました。
「あごバアチャン」
上田トシコの晩年の作品で、孤独な老婆あこバアチャンとその周りの人々の交流を描いた作品です。
あこバアチャンは、自分の死後に自分の遺骨を入れるために「ほっかむり」という小さな壺を持っています。
この壺があこバアチャンと他人との絆をつなぐ役割を果たします。
1973年から2008年まで『明日の友』に連載され、1989年に日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しました。
まとめ
「上田トシコ」は、日本の少女漫画の開拓者として、多くの人々に影響を与えた漫画家です。
彼女の作品は明るく元気な少女たちの姿を描きながら、戦争や社会の変化などの時代背景も反映しています。
彼女の作品は現在でも多くのファンに愛されており、復刻版やアニメ化などが行われています。
ぜひ、黎明期に、今日の漫画界に影響を与える漫画を作り続けた上田トシコの作品に触れてみましょう。