「石井隆」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「石井隆」のお勧めの作品を紹介します。
「石井隆」について簡単に説明
「石井隆」とは、宮城県仙台市出身で、1946年生まれの漫画家、脚本家、映画監督として活動する人物です。
早稲田大学で映画を学びました。
1970年に出木英杞のペンネームで劇画漫画家としてデビューし、1978年に自作の『天使のはらわた』が日活ロマンポルノで映画化されたことで知られます。
その後も多くの劇画原作や脚本を手がけ、1988年に『天使のはらわた 赤い眩暈』で映画監督としてもデビューしました。
「石井隆」のお勧め
「石井隆」のお勧めの商品を2種類紹介します。
「天使のはらわた」
連作劇画として知られる作品です。
いずれの作品も土屋名美という名前の女が物語の核となっており、相手役としては、劇画と映画第1作では川島哲郎、映画第2作以降では村木哲郎という、主に2人の男性が登場することで知られます。
しかし、彼らの素性や職業の設定は作品ごとに異なるので、常に一貫したキャラクターというわけでもありません。
不運であっても不幸ではないファム・ファタルと、彼女と出会ったばかりに運命を狂わされてしまう男を象徴する一対のキャラクターとなっている複雑な人物像です。
1977年、雑誌『ヤングコミック』(少年画報社)にて劇画『天使のはらわた』の連載が始まり、 翌1978年には、最初の映画化作品である『女高生 天使のはらわた』が、日活ロマンポルノの一作として製作されたことで知られます。
また、映画化2作目の『天使のはらわた 赤い教室』からは、原作者の石井隆が脚本家として参加したことが特徴的です。
『天使のはらわた』を冠するものはロマンポルノの枠内で多数製作されました。
名美を主人公とする作品は、このほかに『ルージュ』、『ラブホテル』、『赤い縄 果てるまで』の3本が製作されていることでも知られます。
「夜がまた来る」
石井隆が監督・脚本を努めたネオ・ノワール映画です。
1994年に公開されたこの作品は、麻薬Gメンだった夫を殺された女性・名美と、彼女を助けるヤクザの村木との愛憎を描いています。
本作では、暴力と欲望が渦巻く闇社会の中で、名美が復讐のために自らを捨てていく姿を官能的に映像化しています。
主演の名美役は、夏川結衣が演じており、彼女は石井隆の『天使のはらわた 赤い閃光』にも出演しています。
村木役は、根津甚八が演じており、彼も石井隆の『死んでもいい』や『GONIN』などに出演しています。
他にも、竹中直人や椎名桔平など、彼に馴染みのある俳優たちが脇を固めています。
本作は、1994年の高崎映画祭で最優秀作品賞を受賞しました。
また、2010年には、石井監督自らがリメイクした『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』が公開されたことでも知られる人気作品です。
まとめ
「石井隆」は、自分の作品に対する批判や評価にも敏感であり、時には激しい反論や抗議を行うこともありました。
そんなこだわりぬいた創作活動を行う石井隆の作品に、ぜひ一度触れてみましょう。