「板垣巴留」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「板垣巴留」のお勧めの作品を紹介します。
「板垣巴留」について簡単に説明
「板垣巴留」とは、日本の女性漫画家です。
2016年に『週刊少年チャンピオン』でデビューを果たしたことで知られます。
代表作は、『BEASTARS』で、動物たちが共存する世界を舞台にした青春ドラマです。
この作品で、第11回マンガ大賞や第42回講談社漫画賞など、多くの賞を受賞しました。
板垣巴留は、漫画家の板垣恵介の娘で、幼少期から動物を題材とした絵を描くことが好きでした。
映画製作を目指して武蔵野美術大学に進学しましたが、自分に向いていないと感じて漫画家を志すようになったようです。
就職活動に失敗したこともきっかけとなって、自分の描きたい漫画を作り始めました。
その後、父親の紹介で秋田書店の編集者と面会し、持ち込んだネームが採用されてデビューしました。
「板垣巴留」のお勧め
「板垣巴留」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「BEAST COMPLEX」
板垣巴留のデビュー作であり、『BEASTARS』の前日譚ともいえるオムニバス形式の短編集です。
肉食獣と草食獣の種族間の葛藤や友情をテーマにした物語が展開されます。
例えば、「ライオンとコウモリ」では、ライオンの警察官とコウモリのジャーナリストが食殺事件の真相を追う過程で互いに惹かれ合っていく様子が描かれることで知られます。
さらに、「トラとビーバー」では、トラの男子高校生とビーバーの女子高校生が恋に落ちるものの、周囲からの反対や自分たちの本能に悩む姿が描かれます。
この作品は、2016年から2021年まで断続的に『週刊少年チャンピオン』や『別冊少年チャンピオン』に掲載されました。
「BEASTARS」
板垣巴留の初連載作品であり、『BEAST COMPLEX』と同じ世界観を持つ作品です。
全寮制のエリート学校「チェリートン学園」を舞台として、ハイイロオオカミの少年レゴシとウサギの少女ハルを中心に、動物たちの青春群像劇が展開されます。
レゴシは本能に従ってハルを襲ったことをきっかけに彼女に惹かれていきますが、同時に肉食獣としての自分と向き合わなければなりません。
また、学園内で起きたアルパカの生徒テムが食殺された事件も物語の重要な要素となります。
単行本は全22巻です。
「パルノグラフィティ」
板垣巴留が自身の家族や思い出などを綴った自伝的エッセイです。
父親が同じく漫画家である板垣恵介であることや母親、姉たちとの関係などが語られます。
また、漫画家としてデビューするまでの苦労や喜びも描かれます。
まとめ
「板垣巴留」は、顔出しNGを明言しており、公の場に登場する際は『BEASTARS』の登場人物であるレゴムのかぶり物を被っています。
また、『Kiss』や『コミックDAYS』で自伝的なエッセイ『パルノグラフィティ』を連載しています。
ぜひ、期待の若手として注目を集める板垣巴留の漫画を楽しんでみましょう。