北欧神話・中世アイスランド文学(サガ)・ゲルマンの伝説等を扱った作品といえば、第一人者としてあずみ 椋(あずみ りょう)ということになります。
彼女は、東京都新宿区出身の漫画家で、その独特の画風、そして骨太のストーリー展開は、多くの人に支持されています。
中世の北欧の人々がキリスト教へ改宗していくことによってもたらされた社会的な変化を、現実の歴史上のテーマを下敷きに描くのが非常にうまく、一度はまると虜になってしまう人が沢山います。
「あずみ 椋」の作風
あずみ椋(アズミリョウ)は1982年にデビューしました。
それ以前に、高校生の頃から本格的に漫画を描き始め同人活動を経て、「作画グループ」に加入し、1982年にプロデビューしています。
いわゆる王道の漫画家で、代表作に「緋色い剣」「ニーベルングの指環」などがあります。
これらの作品に共通するのは中世北欧の伝説を取り上げ、キリスト教へ改宗が描かれています。
今まで信じていたもの、それを頼りにして生きていたものが揺らぐときの人間模様、心の変化を描かせたらこの人を置いて他にありません。
過去に、ヨーロッパを一人旅して入手した、現場の空気感が作品に盛り込まれていて、引きずり込まれること必須の作家さんです。
「あずみ 椋の漫画」のお勧め
あずみ 椋の漫画は、ネットでも沢山取り扱われています。
沢山あるあずみ 椋の漫画のなかで、人気のある3作品についてご紹介します。
「神の槍 」
9世紀、彼女は婚礼の宴の最中にヴァイキングに襲撃され、さらわれてしまった「神の槍」と名づけられた少女の物語です。
彼女は海の上で目覚め、様々な局面とぶつかり、活躍していく物語です。
「緋色い剣 」
舞台を10世紀の北欧において、死すべき人間である主人公とラグナロクの運命と戦う北欧神話の神々についての物語です。
大変興味深いストーりー展開になっています。
あずみ 椋(あずみ りょう)の代表作の一つです。
「にぎやかな晩餐」
18歳のオルガ・オルブライトが主人公という設定で話が展開します。
彼は12歳で大学に入学するなどの頭脳明晰な天才少年なのですが、どういうわけか、なぜか「トラブルマスター」の異名を持っています。
軽いタッチが楽しめる秀作になっています。
まとめ
北欧神話や中世アイスランド文学(サガ)を舞台にした様々な人間模様を楽しみたいならば、あずみ 椋です。
是非、手に取ってその時代にタイムワープしてみてください。
