「カゴ直利」はどのような作品を生み出したのでしょうか。
今回は、「カゴ直利」のお勧めの作品を紹介します。
「カゴ直利」について簡単に説明
「カゴ直利」とは、京都府出身で、1920年4月4日生まれの漫画家です。
1952年に上京し、貸本漫画の『猿飛佐助』が出世作となりました。
その後も、歴史ものや冒険ものなどの漫画を多数描きました。
1957年からは、小学館の『小学五年生』『小学六年生』で、動物の漫画『しっぽちゃん』を連載しました。
1967年からは、集英社の学習漫画『日本の歴史』を執筆しました。
さらに、1973年からは、学習研究社の学習漫画シリーズで、戦国時代や幕末の歴史を描きました。
その後も、コンスタントに長作を生み出し続けたことで知られます。
「カゴ直利」のお勧め
「カゴ直利」のお勧めの商品を3種類紹介します。
「日本の歴史」
集英社から1967年から1969年にかけて刊行された、日本の歴史を漫画で描いた全18巻のシリーズです。
和歌森太郎が監修し、カゴ直利が執筆しました。
原始時代から明治維新までの日本の歴史を、時代ごとに分けてわかりやすく説明しています。
子どもたちに日本の歴史を楽しく学ばせることを目的とした作品で、多くの読者に親しまれました。
「まんが百人一首入門」
実業之日本社から1989年に刊行された、百人一首を漫画で解説した一冊です。
川村晃生が監修し、カゴ直利が執筆しました。
百人一首の歌の意味や背景、作者の人物像などを、カゴ直利先生の独特のタッチで描き出しています。
百人一首に興味を持つきっかけとなる作品です。
「笛吹童子」
北村寿夫の脚本によるラジオドラマを原作とした歴史漫画です。
1954年に集英社のおもしろ漫画文庫で出版され、大ヒットしました。
物語、は室町時代の応仁の乱のころを舞台にしています。
丹波国の満月城の城主の息子である菊丸は、武士を捨てて都で面作りになります。
菊丸は笛の名手で、春鶯囀という名笛で人々の心を癒します。
笛吹童子と呼ばれる彼は、様々な事件や陰謀に巻き込まれながらも、正義と平和を求めて戦います。
この作品は、映画化やテレビドラマ化もされました。
特に1954年に東映が製作した映画は、美空ひばりと中村錦之助の共演で大人気となりました。
この映画は、特撮やトリックを駆使したアクションシーンが見どころで、当時の子供たちを魅了しました。
まとめ
「カゴ直利」は、歴史漫画や学習漫画の分野で多くの作品を残し、多くの人に影響を与えました。
2013年になくなりましたが、2015年に小谷野敦の『俺の日本史』の帯にカゴさんのイラストが使われたことで、再び注目されました。
カゴ直利は、日本の歴史を漫画で伝える先駆者であり、優れた漫画家でした。
ぜひ、彼の作品に触れてみましょう。